【世界恐慌!?】新型コロナが世界恐慌に発展?150年の超長期チャートから相場の過熱感を見る

ゆう(@yu_kabu_life)です。

新型コロナによる経済活動の制約が日に日に大きくなっていますね。過去に例をみない国家間および国内の移動制限により深刻な経済への影響が発生しています。

まだ中国から欧米を中心とした先進国に飛び火し始めた段階ですので、これから発展途上国にも拡大することになれば桁違いの犠牲者が発生することも予想されますね。

未だに新型コロナを克服できる目途が立っていないことから、この非正常な状態が長期間継続するのではないかと危惧され始めています。

過去に例を求めれば、今の状態は世界恐慌に似ているということで、皆さん世界恐慌のような長期戦、そしてリーマンショックを超える大暴落になるのではないかと警戒し始めているようですね。

今回は新型コロナショックは世界恐慌に発展するのか、超長期チャートを見ながら考えてみたいと思います。

「1929年の世界恐慌」と「2020年の新型コロナショック」

世界恐慌は1929年10月24日に端を発して米国の株式バブルが崩壊したことをキッカケに世界同時多発的なリセッション(景気後退期)に陥り、1933年3月まで3年5ヵ月もの不況が続きました。

S&P500種指数に換算すると世界恐慌前の高値から-86%も下落しており、リーマンショックを大きく上回る大暴落となっています。

その後の世界はどうなったかというと、米国では有名なニューディール政策がとられましたし、先進諸国は植民地を含むブロック経済を敷きました。その影響は、私たち日本人が最も骨身に染みて理解しているとおりです。ブロック経済は日本に飢えて死ぬか、戦うかの2択を迫った訳ですね。

ということで、世界恐慌というものが実際にどれほどのものだったか、当時のチャートを見てみたいと思います。

図1はS&P500種指数の1872年-2020年の超長期チャートです。通常のチャートを作ると騰落率が分かりませんので、対数でチャートを作成しています。

(図1)1872年-2020年 S&P500種指数

グレーの網掛けは同期間に発生した29回のリセッションをプロットしています。ご覧の通り昔にさかのぼるほどリセッションの頻度が増えて期間が長くなっていますね。僕はこの原因の多くは、昔は金本位制であったことと、1914年にFRBが設立されて以降は景気調整能力が向上したからだと考えています。

これを見るといかに1930年あたりの世界恐慌が凶暴であったかわかりますね。今おきている新型コロナショックの暴落など序の口に過ぎません、赤ちゃんのようですね。リーマンショックですら霞んで見えます。

では、世界恐慌の期間を拡大してみましょう。図2です。

(図2)1872年-1937年 S&P500種指数

なるほど1929年の世界恐慌では明らかに歴史的なトレンドチャネルを大きく上抜けていますね。完全にバブルが発生していることが分かります。

1990年のバブル崩壊を経験した私たち日本人がよく知る通り、バブルは加熱すればするほど弾けたときの反動で大きく下落するものです。

では今の米国市場はバブルなのかというと、僕はそんなことはないと思います。実態を伴う好景気が続いておりましたし、むしろ2018年からほどよい調整局面で相場の過熱感は落ち着いていたはずです。

それでは、世界恐慌を経てから現代にいたるまでのトレンドチャネルを見てみます。図3です。

(図3)1937年-2020年 S&P500種指数

2000年にかけてトレンドチャネルを上抜けてバブルが過熱していることが分かりますね。急速に発達した情報技術からITバブルが発生し、そして崩壊しました。

対して最近はトレンドチャネルを上抜けもしておらず、中心からやや上くらいの適正範囲に収まっていました。

今のような先行きが見通せない不確実性の高い状況では最悪のケースを思い浮かべてしまいがちになりますが、世界恐慌とは相場の過熱感が決定的に違います。

1929年並みの超暴落が来るというのであれば、少なくともトレンドチャネルくらいは上抜けていなければなりません。今は1929年当時とは状況が違います。振り子の作用で下落する余地が少ないですね。

1929年当時は、実態の伴わない株式バブルが発生していたから「膨らんでいたバブル+実体経済」の分だけ暴落したのであって。

今回は米国の実体経済は力強いところに、新型コロナという外部要因が加わった状況です。株価は実体経済を適正な水準で反映していたわけですから、今起きていることは「実体経済」がどれほど損なわれるかということを織り込もうとしている局面です。プラスアルファの「バブル」はありません。

このことから短期的にトレンドチャネルを下抜けはしないかなと思っています。

トレンドチャネルの下限はというと、ストーンと下落しても1400あたりになりますので、高値から-60%弱くらいの位置ですね。

(図4)トレンドチャネル下限 S&P500種指数

新型コロナの克服方法は主に「①ワクチン開発」か「②有効な治療法の確立」「③集団感染による免疫獲得」ですが、①と③には相当の期間がかかると思われます。特に③は相当の死者の山が築かれてしまいますね。

比較的近いうちに克服するとしたら②ではないでしょうか。その場合、実態経済に与える影響と期間は限定的だと思います。早く克服できるほど米国経済は力強く復活するでしょう。

1933年当時は景気回復のためにブロック経済を選択しましたが、現代の世界経済は密接に結びついていますので、外部要因が取り除かれたときには速やかにグローバルサプライチェーンを機能させようとするでしょう。

僕は短期的に今の危機的状況から脱する可能性を考えていますけれど、長期化することも想定していないわけではありません。長期化すればするほど実体経済へのダメージも深刻なものになりますので、長期的にはトレンドチャネルを下抜けする可能性もあると思います。

どのケースでも納得のいく結果を得られるように準備しておきたいものですね
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-07.バブル景気・バブル崩壊

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