ゆう(@yu_kabu_life)です。
2018年1月24日に「SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ」を運用開始してから現在までの当ポートフォリオの運用状況をご紹介します。
2020年2月28日時点、当ポートフォリオの時価評価額は$158,777(1,715万円)になっています。
目次
新型コロナウイルスと相場動向について
新型コロナウイルスが猛威を振るっています。日本でも来週から小中高が休校となる事態まで差し迫り、いよいよ非常態勢の様相を呈してきました。
先ほど2/29 18:00から30分ほど、緊急生中継で安倍晋三首相から国民に向けたメッセージがありました。総理大臣として責任をもって国と国民を守るという決意を感じる内容になっておりますので、まだご覧になってない方は是非ご覧くださいね。
僕も一国民として守るべきを守りながら、早期収束に向けて微力ながら努力したいと思います。
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さて、そんな大変な中ではありますけれど、僕は米国株投資家でもありますので、この異常事態を投資家としてもとらまえる必要があります。
最近はリアルタイムでツイートしていましたので、そのツイートを貼り付けながら、この状況をどのように捉えて、どのような投資行動に繋げているか紹介してみたいと思います。
新型コロナウイルスというもの
2/4頃の段階ではまだ新型コロナに対する警戒感が薄く、市場関係者は最高値の更新を追いかけるように投資していましたね。
その状況に僕は懐疑的な見方をしていました。
武官肺炎は外的要因、米国経済に与える影響は極少化される。今こそ良い投資機会だとみる向きが多いように思います。僕の見解は少し違いますね。もちろんフルインベストメントは継続しますが、追加投資はもう少し慎重です。この世界的潮流の変化の中で中国からこれほどの事態が発生するって不自然ですよ
— ゆう (@yu_kabu_life) February 7, 2020
この武漢肺炎がどこまで世界経済に影響するかという短期的なこともさることながら、ソ連崩壊の序章と酷似していますので、これが中国共産党の崩壊に繋がるイベントになる可能性があると思います。あの時はチェルノブイリ原発事故、今は武漢肺炎。ソ連も中国もグローバル勢力に作られた国家ですから。
— ゆう (@yu_kabu_life) February 7, 2020
このように長期的にこの武漢肺炎が中国の体制変更に向けた大きなイベントだったのだとしたら、このあと数年の展開はまだまだ波乱含み。ですので中国への投資はNG、米国への投資が正解、これは引き続き変わらないと思います。
— ゆう (@yu_kabu_life) February 7, 2020
もちろん可能性の話なので確実ではありませんが。チェルノブイリからソ連崩壊まで数年でしたからね。今世界で起きてる争いを見ていれば妄想とは切り捨てられない実現確率だと思います。
この時に気になるのはやはりロシア。経済復興する可能性が高い。しかし現状ロシアの評価が低い。— ゆう (@yu_kabu_life) February 7, 2020
ロシアへの投資はある種の賭けになってしまいますが、僕からすると本来投資しておきたい先なんです。今年の残り追加投資予定80万位なら良いかなという気もします。うまくすれば10年後に数倍になってるかもしれませんね。
— ゆう (@yu_kabu_life) February 7, 2020
そしてトランプ大統領の再選が確定した時この流れが加速、つまり米国に乗っかる人が大半となると思います。数年後に振り返ると米国株式市場にオールインしていて大正解だったということになるんだろうと思います。不謹慎ながら武漢肺炎に対する投資家としての見方はこうですね。
— ゆう (@yu_kabu_life) February 7, 2020
世界は小説よりも奇なり。新型コロナ問題は作為的に作り出された可能性を考えています。
あくまで個人的な捉え方になりますので異論反論あると思いますけれど、ご容赦くださいね。
2/14(金)にSPXL売却
そして売却するという投資判断に至っていきます。
中国広東省広州市と深セン市が個人資産を強制没収できる法律を立法した模様。軍と地方政府の連携や交流を厳禁する禁止令も出ました。
もはや戦時統制に近しい状況になってきましたね。
中国の統計方法変更によって新型コロナの死者数、感染者数が激増していますが、実際はもっと遥かに多いはず。— ゆう (@yu_kabu_life) February 14, 2020
日本でも防疫網の外での感染が発覚し、いよいよ流行の兆候が検知されました。
まだそれでも米国への影響は少なく米国株式市場は強気を維持していますけれど、日本でこの状況ですから米国でも水面下で広がっていても不思議ではありません。— ゆう (@yu_kabu_life) February 14, 2020
このウイルスが蔓延し出せば米国でも大相場になりますから、高値をつけてる今のうちに今月の売りは実行しておこうかな。
ただこのウイルスが本当に自然発生したものなのか懐疑的なので、ある時点で不自然に速く解決する可能性もある気もしています。
ともあれ今は安全をとっておきます。— ゆう (@yu_kabu_life) February 14, 2020
免疫機能を低下させる。抗エイズウイルス(HIV)薬を投与して回復。といった情報がちょいちょい流れています。怪しいんですよね。昔から混乱の中で利益を得る人がいるものですから。
買いのタイミングはいつにしようか考え始めています。— ゆう (@yu_kabu_life) February 14, 2020
かなり早いですが今月のリバランス分として早速50万円分ほどspxl売りました。18万円位の利確ですね。
このあとの数週間は好材料より悪材料のほうが多いんじゃないかと思うのですが、さて。
各国がウイルス封じ込めに失敗していることが次第に露見していき、まさか米国までもが、となるか。— ゆう (@yu_kabu_life) February 14, 2020
僕は通常、SPXLリスクコントロール・ポートフォリオのリバランスを月1回として月末付近に実施しているのですけれど、このようにして2月は2/14(金)にリバランスを実施する判断をして約50万円分ほど売却しました。
結果はこちらです。暴落直前の最高値を捉えることができましたね。
SPXLを75.1ドルで4,581ドル売却
僕はspxlリスクコントロールポートフォリオのリバランスを通常月末に1回行ってますが、世界情勢の先行きをみて2月は2/14、2/27の2回実施しました。
結果的に2/14はほぼ最高値の75.1ドルで売ることができ、もしも2/14売却しなかった場合と比較して計算すると2/14の売却効果は1,262ドルの利益でした。— ゆう (@yu_kabu_life) February 28, 2020
2/27(木)にSPXL購入
うまく読み通りになりましたので、今度は次の投資判断です。
新型コロナの感染地域が先進国、発展途上国に広がりを見せ始めたことで、世界経済への影響が意識され始めました。具体的に企業業績の下方修正が封じられ出し、四半期決算への警戒感が高まっています。
世界人口の2/3が感染する。業績に与える影響は誰も分からない。大底はまだ先。などと囁かれてます。— ゆう (@yu_kabu_life) February 27, 2020
僕としては、この新型コロナで最も恐ろしいことは、ワクチンがない中で異様な感染力によって医療体制が崩壊することだと思います。
つまり、ねずみ算式に感染拡大するのを抑え込みながら、ワクチン開発・供給力の確保する時間との戦いです。
僕はその指標として感染者数ではなく死者数を注視してます。— ゆう (@yu_kabu_life) February 27, 2020
感染者数は日本のように各国の方針によって検査自体を積極的にしていなければ当てになりませんが、明らかに肺炎が疑われる状況で亡くなった人を検査しないというこたは考えにくいので、死者数は指標としてある程度信頼できると思います。
で、韓国、イタリア、イラン。日本は少なく米国ゼロです。— ゆう (@yu_kabu_life) February 27, 2020
そして今朝トランプ大統領の声明がありましたね。「われわれの取り組みが奏功し、米国民へのリスクは依然非常に低い」。トランプ大統領が最も信頼のおく1人ペンス副大統領を対策責任者におくという万全の体制。
米国は新型コロナに勝利する可能性が高くなったと感じています。— ゆう (@yu_kabu_life) February 27, 2020
今週の米国株下落によって、感染地域拡大でサプライチェーンに影響を及ぼすことによる世界経済へのおもしと、米国企業の業績へのおもしが、一定織り込まれたと思います。
今が大底にはならないかもしれないが、この先の展開によっては底に近いかもしれない。という風に考えています。— ゆう (@yu_kabu_life) February 27, 2020
まとめます。
・新型コロナは世界地域に拡大を始めた
・死者数でみると米国は対策に成功している
・米国の体制は強固
・世界経済と米国企業業績の下落は一定織り込まれた
・新型コロナが作為的な可能性、異様な感染力と不自然な出来事多数
・結果からみると米国とディープステートに有利な展開— ゆう (@yu_kabu_life) February 27, 2020
まさに怒涛のジェットコースターとなった1週間でした。
2/19に米国株は最高値をつけたと思いきや、わずか7営業日でSP500が-12.76%も暴落し、超速で調整相場入りしました。瞬間下落としてはブラックマンデーに匹敵するほど。
奈落の底に引き込まれる恐怖を覚えた人も多いのではないでしょうか。— ゆう (@yu_kabu_life) February 28, 2020
僕は昨日2/27にspxlを53.66ドルで180万円分買ったのですが、これはSP500が最高値から-10.56%下落したところにあたります。
-10%を超えて下落し調整相場入りした直後のタイミングをはかった訳です。
つまり僕は調整相場で終わる可能性のほうが高いという判断したということですね。— ゆう (@yu_kabu_life) February 28, 2020
結果はこちらです。最高値から-29.2%安の53.66ドルで買い直しました。
SPXLを53.66ドルで16,474ドル購入
今年の追加投資枠である80万円分と合わせて$16,474(178万円)購入しました。仮にこの先、最高値まで戻れば4,800ドル前後の利益ということになりますね。
よしんば下落したとしても最高値から-20%にタッチする位で混乱が収束してくれれば読みどおり。
-20%を超えて本格的な下落相場が形成されれば僕の読みは外れたことになりますので、考えを改めなければならないでしょう。
目前の状況に一喜一憂せず、どしんと腰を据えて相場と向き合いたいと思います。— ゆう (@yu_kabu_life) February 28, 2020
この大混乱の最も大きな要因のひとつは、ワクチンがないことです。事実、米国では季節性インフルエンザによって今シーズンだけで一万人以上の死者が出ているのですけれど、株式市場に与える影響は微々たるものです。
つまり今は「ワクチンの供給目途がたっていない」ことを前提にして株価が形成されていますので、「ワクチン」または「ウイルスに有効な既存薬剤」の目途がついたときに状況は一変するだろうと思っています。
不謹慎ですが、仮にこの新型コロナが作為的なものであるとするならば、対処法も比較的早めに出てくる可能性があるということも頭の隅にあります。
長文となってしまいましたね、失礼しました。
それでは、この先はいつもの運用状況のご紹介をしていきます。ご覧ください。
SPXLリスクコントロール・ポートフォリオとは
「SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ」は、弊ブログで考案し提唱するポートフォリオになります。
SPXLとキャッシュ(現金)で構成するポートフォリオで、簡単な運用方法でS&P500指数よりハイリターンかつSPXLよりローリスクの運用成果を期待できることが特徴です。
当ポートフォリオの概要は以下の記事をご覧ください。
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SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ│SPXL投資の新しいカタチ
ゆう(@yu_kabu_life)です。 「安定してS&P500より大きなリターンを得たい」「SPXLはリターンも凄いけど値動きも激しくて不安」「SPXLのリスクとリターンを調整できれば良いの ...
続きを見る
メモ
SPXL(DirexionデイリーS&P500ブル3倍 ETF)とは、米国市場の主要指数であるS&P500指数の日々の値動きの300%のパフォーマンスとなる投資成果を目指したレバレッジETFです。
【運用実績】SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ
図1は当ポートフォリオが完成した2018年1月24日から現在までの投資元本に対する損益率の推移を示しています。
(図1)投資元本に対する損益率の推移
比較条件
- 比較対象には「SPXL」とS&P500種指数に連動する「IVV」を採用
- 投資元本に対する損益率の推移を比較する(トータルリターンではない)
- 配当再投資、売買に伴う手数料、譲渡税を含む
- 当ポートフォリオに追加投資又は売却した場合は、比較対象のIVVとSPXLも同額を追加投資又は売却する(常に投資元本は同額)
表1は、損益率増減と過去に記録した最大ドローダウンです。
(表1)損益率・最大ドローダウン
具体的な評価額と損益額は以下のとおりです。
(表2)評価額・損益額
SPXL単独保有していた場合のドローダウンが物凄いです。チャートをみると2018年末にかけて最高値から-50%を喫した大暴落が霞むほどの断崖絶壁が形成されています。
SPXLリスクコントロール・ポートフォリオは設定来+4.7%ということで最も優れたパフォーマンスとなりました。SPXLを逆転しましたね。
もっと注目したいのはドローダウンの小ささです。直近最高値からのドローダウンを計算して比較してみると以下のとおりです。
・IVV:-12.9%
・SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ:-17.0%
・SPXL:ー33.7%
やはりIVVと比較しても遜色ない安定感ですね。
大暴落が発生する直前はSPXLが勝っていたのに一瞬で最下位に転落しましたし、ほぼ一週間で-33.7%も暴落するというのは運用規模にもよりますが並大抵のメンタルでは耐えられるものではないと思います。
リバランスと追加投資による売買実績
リバランスと追加投資による売買実績と、リバランスによるリターン押し上げ効果をご紹介します。
リバランスと追加投資による売買実績
図2は当ポートフォリオのリバランスと追加投資の実績をグラフにプロットしています。「赤丸=SPXL売却」「黒丸=SPXL購入」
(図2)リバランスと追加投資による売買実績
チャート上を一見しても当ポートフォリオはリバランス実施要領に沿って運用するだけで「安く買って高く売る」という理想的な投資行動を再現できていることが分かると思います。
なお、リバランス実施要領は少しだけ特殊性がありますので、もし興味をお持ちの場合は、こちらの記事「SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ│SPXL投資の新しいカタチ」をしっかりと確認いただければと思います。
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ご参考までに最近の売買実績一覧を掲載しておきます。
(表3)売買実績一覧
なお、リバランスといっても実際にやることは簡単です。
以下の記事では具体的なリバランスのやり方を解説していますので、よろしければご覧ください。
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【リバランス編】SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ
ゆう(@yu_kabu_life)です。 「初心者でも簡単な株投資を知りたい」「S&P500を安定して上回りたい」←こんな人に参考になる記事です。 僕は米国株投資家ですが、実際に、この方法で儲 ...
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リバランスによるリターン押し上げ効果
SPXLなどのレバレッジETFは複利の効果を増幅する特徴がありますので、複利の効果のうちボックス相場ではリターンを押し下げる複利のマイナス効果も増幅してしまいます。
このことからレバレッジETFはボックス相場において連動する指数よりもリターンが劣後する宿命にあります。
いわゆる「レバレッジETFは減価する」と言われる概念の仕組みですね。
当ポートフォリオでは独自のリバランスルールを設けることによって、ボックス相場のリターンを押し上げることで、この問題に対策をしています。以下の記事で詳しく解説しています。
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【レバレッジETF減価編】SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ
「レバレッジETFは減価するの?」「レバレッジETFの長期保有は危険なの?」「どうすれば減価を防げるの?」←こんな人に参考になる記事です。 特にSPXL投資家の皆様は、ぜひ最後までご覧になってください ...
続きを見る
ちょうど2018年~2019年にかけてボックス相場が形成されましたので、当ポートフォリオのリターン押し上げ効果をご紹介します。
図3は当ポートフォリオのSPXL部分だけに着目して、リバランスを実施した場合と、リバランスを実施しなかった場合のリターンを比較しています。
(図3)リバランスによるリターン押し上げ効果
2019年5月31日時点の評価額は、リバランスを実施していなかった場合は28,063ドルだったのに対して、リバランスを実施したことで31,004ドルでした。
投資元本に対して+8.5%、売買手数料も含めて+2,941ドル(+32万円)が、ボックス相場におけるリバランスのリターン押し上げ効果ということになります。