ゆう(@yu_kabu_life)です。
こんばんは。
最近okometsubuさんのブログに知り合ってから楽しく読ませていただいているのですけれど、先日リバランスの実施頻度を1ヵ月ごと~5年ごとに分けてシミュレーションしていらっしゃいました。
<okometsubuさんの記事はこちら>【SPXL】現金リバランス間隔は何ヶ月まで延ばせるのか?
検証によると期間が長い方が良い結果が生まれやすいということで意外な結果になっておりましたので、僕も気になって少し検証してみました。
リバランス検証:リーマンショック~2020年1月末まで
今回はSPXLリスクコントロール・ポートフォリオのSPXL:キャッシュを50:50として、まずは毎月月末にリバランスした場合と、毎年の年末にリバランスした場合を比較しました。
図1はリーマンショック前の直近高値をつけた2007年1月~2020年1月末までの期間のチャートになります。
前提としては2007年1月にそれぞれ2万ドルをスタートして、リバランス実施日の終値で売買しています。配当金は含めていませんけれど、税金や手数料は考慮に含めてありますのでかなり実際の運用に近い値になっています。
(図1)リーマンショック~現在
この検証によると圧倒的に毎年年末でリバランスしたほうが良い結果となっています。
最初に大きく差がついたポイントが2017年の年末です。年末にリバランスするほうは、温存してあったキャッシュ1万ドルを使って、リーマンショックで-84%も大暴落しきったところの激安価格でSPXLを大量購入できていますので、ちょっと都合よすぎるタイミングですね。その時点で勝敗あったという感じです。
対して毎月リバランスのほうは大暴落にあわせて毎月ナンピン買いを進めている格好になっていますので、どうしても年末リバランスに負けてしまいます。
リバランス検証:2018年1月末~2020年1月末まで
次に僕が当ポートフォリオで運用を始めた2018年1月から現在までの実績データをもとに比較してみました。これは実際に近いというよりも、僕の投資判断も入っていますので、リアルな運用実績ということになります。図2をご覧ください。
(図1)リーマンショック~現在
実際に僕が投資した約2年間で比較してみると、今度は逆に毎月リバランスのほうが優れている期間が長いことが分かります。
2019年中盤以降になってくると年末リバランスのほうが接戦してきて最近になって逆転していますね。これは赤丸で示したところが主な要因になっています。実は2019年6月に1万ドルほど、2019年8月末に7万ドルほど、当時の底値を拾って資金を追加投資していたからです。
上昇局面では毎月リバランスするほうは毎月利益確定しているのに対して、年末リバランスのほうは利確せずに保有し続けるのですからパフォーマンスが良くなります。それに加えて2019年の途中に底値で資金投下したので年末リバランスのほうがより一層恩恵を受けたわけですね。
逆に言うと僕の投資判断が誤って時期を間違えていたら逆の結果になっていたのではないかと思います。
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たったの2ケースしか検証していませんのであまり参考にならないと思いますけれど、僕の感想としてはリバランスの期間を長めに取るとる場合のパフォーマンスはその時々でその人が始めた時の運によって左右されそうかなということを思いました。
リバランスの期間を長めにとる場合、リーマンショックの検証では直近高値という最高の時期に始めた人は最高のパフォーマンスを得られますし、リーマンショック後の暴落途中で始めた人は芳しくないパフォーマンスになってしまっただろうと思います。
とはいえ米国株式市場は基本的に右肩上がりであることを考えれば、長期的に見ればリバランスの期間を長めにとるほうが合理的であるようにも思えます。
しかしながら、少なくとも僕が実際に投資した2年の期間においては(2019年に底値を拾ったラッキーパンチがなければ)実際に1か月ごとリバランスのほうが優れていました。
本当はもっと沢山のケースを検証したほうが良いのでしょうけれど、僕の結論としては「運よくタイミングがはまれば期間長めのリバランスのほうが良い」「堅実に行くならやっぱり1か月ごと」という感じでしょうか。
