ゆう(@yu_kabu_life)です。
3ヵ月前の8月28日に米国債10年-2年の逆イールドが発生した時に待機キャッシュ7万ドルをすべて投入しました。
それから3ヵ月たった今、SPXLの上昇率は+28%以上となっていますので、+1万ドルほどの含み益という状態です。
更に昨今では米国株式市場の独り勝ちムードが顕著となり、アナリストらによると「2020年のリセッション入りは見込まれない」と言われるようにまでなりました。
アナリストの予測は全くあてになりませんので聞き流す程度でよいと思いますが、少なくとも米国株のセンチメントが改善していることは確かです。
もうしばらくは上昇気流に乗って含み益を拡大させてもらえると有難いですね。
ただし、米中対立の行方によりますので予断は許しません。最近では香港の動向がキーポイントかなと思います。
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それでは、2018年1月24日に「SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ」を運用開始してから22ヵ月が経過しましたので、当ポートフォリオの運用状況をご紹介します。
2019年11月30日時点、当ポートフォリオの時価評価額は$164,956(1,806万円)になっています。
目次
SPXLリスクコントロール・ポートフォリオとは
「SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ」は、弊ブログで考案し提唱するポートフォリオになります。
SPXLとキャッシュ(現金)で構成するポートフォリオで、簡単な運用方法でS&P500指数よりハイリターンかつSPXLよりローリスクの運用成果を期待できることが特徴です。
当ポートフォリオの概要は以下の記事をご覧ください。
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SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ│SPXL投資の新しいカタチ
ゆう(@yu_kabu_life)です。 「安定してS&P500より大きなリターンを得たい」「SPXLはリターンも凄いけど値動きも激しくて不安」「SPXLのリスクとリターンを調整できれば良いの ...
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メモ
SPXL(DirexionデイリーS&P500ブル3倍 ETF)とは、米国市場の主要指数であるS&P500指数の日々の値動きの300%のパフォーマンスとなる投資成果を目指したレバレッジETFです。
【運用実績】SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ
図1は当ポートフォリオが完成した2018年1月24日から現在までの投資元本に対する損益率の推移を示しています。
(図1)投資元本に対する損益率の推移
比較条件
- 比較対象には「SPXL」とS&P500種指数に連動する「IVV」を採用
- 投資元本に対する損益率の推移を比較する(トータルリターンではない)
- 配当再投資、売買に伴う手数料、譲渡税を含む
- 当ポートフォリオに追加投資又は売却した場合は、比較対象のIVVとSPXLも同額を追加投資又は売却する(常に投資元本は同額)
表1は、損益率増減と過去に記録した最大ドローダウンです。
(表1)損益率・最大ドローダウン
SPXLリスクコントロール・ポートフォリオは、11月も市場平均(IVV)を上回りました。年初来、設定来でも上回っています。
具体的な評価額は以下のとおりです。
投資元本:$144,241(1,579万円)
- $164,956:SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ
- $160,236:IVV
- $177,732:SPXL
リバランスと追加投資による売買実績
リバランスと追加投資による売買実績と、リバランスによるリターン押し上げ効果をご紹介します。
リバランスと追加投資による売買実績
図2は当ポートフォリオのリバランスと追加投資の実績をグラフにプロットしています。「赤丸=SPXL売却」「黒丸=SPXL購入」
(図2)リバランスと追加投資による売買実績
チャート上を一見しても「安く買って高く売る」という理想的な投資行動が実現できていることが分かります。
当ポートフォリオはリバランス実施要領に沿って運用するだけで「安く買って高く売る」投資行動を高い確率で再現できると思います。
なお、リバランス実施要領は少しだけ特殊性がありますので、もし興味をお持ちの場合は、こちらの記事「SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ│SPXL投資の新しいカタチ」をしっかりと確認いただければと思います。
メモ
実は当ポートフォリオの運用に関してミスをやらかしていまして(図3のミス①とミス②)、このミスによって損益率を-0.8%以上も押し下げる結果となっています。
その反省を胸に刻み二度と同じ愚を犯さないとともに、皆様の参考になればと思いまして、お恥ずかしい限りですが包み隠さず記述しておこうと思います。
【ミス①】2018年の半ば頃に上昇し始めた相場に欲をかいてリバランスによるSPXL売却をサボりました。その結果、ルール通りにリバランスしていれば得られた数万円分の利益を逃しています。
【ミス②】2019年1月末~2月末にかけてリバランスによるSPXL売却を行いましたが、実は「売却単価>平均取得単価」のリバランス実施条件に合致していませんでした。平均取得単価より安い単価で売ってしまったのです。待っていればもっと高値で売れたはずのところを安値で売りさばいてしまっていました。
理由は、家族の複数口座でSPXLを保有しているのですが、全口座を合わせた取得単価で考えるべきところを、間違えて売却する口座の取得単価を見てしまっていたためです。当時、疲れてました・・。
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ご参考までに売買実績の一覧表を掲載しておきます。
(表2)リバランス実績
なお、リバランスといっても実際にやることは簡単です。
以下の記事では具体的なリバランスのやり方を解説していますので、よろしければご覧ください。
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【リバランス編】SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ
ゆう(@yu_kabu_life)です。 「初心者でも簡単な株投資を知りたい」「S&P500を安定して上回りたい」←こんな人に参考になる記事です。 僕は米国株投資家ですが、実際に、この方法で儲 ...
続きを見る
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リバランスによるリターン押し上げ効果
SPXLなどのレバレッジETFは複利の効果を増幅する特徴がありますので、複利の効果のうちボックス相場ではリターンを押し下げる複利のマイナス効果も増幅してしまいます。
このことからレバレッジETFはボックス相場において連動する指数よりもリターンが劣後する宿命にあります。
いわゆる「レバレッジETFは減価する」と言われる概念の仕組みですね。
当ポートフォリオでは独自のリバランスルールを設けることによって、ボックス相場のリターンを押し上げることで、この問題に対策をしています。以下の記事で詳しく解説しています。
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【レバレッジETF減価編】SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ
「レバレッジETFは減価するの?」「レバレッジETFの長期保有は危険なの?」「どうすれば減価を防げるの?」←こんな人に参考になる記事です。 特にSPXL投資家の皆様は、ぜひ最後までご覧になってください ...
続きを見る
ちょうど2018年~2019年にかけてボックス相場が形成されましたので、当ポートフォリオのリターン押し上げ効果をご紹介します。
図3は当ポートフォリオのSPXL部分だけに着目して、リバランスを実施した場合と、リバランスを実施しなかった場合のリターンを比較しています。
(図3)リバランスによるリターン押し上げ効果
2019年5月31日時点の評価額は、リバランスを実施していなかった場合は28,063ドルだったのに対して、リバランスを実施したことで31,004ドルでした。
投資元本に対して+8.5%、売買手数料も含めて+2,941ドル(+32万円)が、ボックス相場におけるリバランスのリターン押し上げ効果ということになります。