ゆう(@yu_kabu_life)です。
僕は米国株式市場で約2,000万円ほど資産運用しています。
2018年1月24日から本格的に米国株投資を始めて16ヵ月が経過しましたので、現時点の運用成果をご紹介します。
それでは、以下ご覧ください。
目次
【運用実績】マイポートフォリオ vs S&P500
図1は2018年1月26日を基準としたトータルリターンの騰落率を示したチャートです。
(図1)IVVとマイポートフォリオのトータルリターン比較
比較の前提
- 比較対象にはS&P500種指数に連動するIVVを採用
- マイポートフォリオには修正ディーツ法による時間加重収益率を採用
- 税金・売買手数料・確定損益を含む
2019年5月31日時点のトータルリターンは表1のとおりです。
(表1)各期間ごとのトータルリターン
対IVVパフォーマンス
1ヵ月リターン: -2.8pt
年初来リターン:+0.4pt
組成来リターン:-8.0pt
5月は米中対立の激化や対メキシコ貿易摩擦などの影響で市場全体がリスクオフに傾きましたので、市場平均であるIVVが-6.3ptと大きく下落しました。
個別株とレバレッジETFをポートフォリオに多く組み込んでいますので、市場環境の悪い現状ではどうしてもパフォーマンスが落ち込んでしまいがちですね。
とはいえ、ここまで大きく引き離されている要因は個別株の失敗によるところが大きいです。テバ・ファーマシューティカルの損失確定したことと、保有中のエヌビディアが暴落していることです。
マイポートフォリオと保有銘柄ごとの評価損益
2019年5月31日時点のマイポートフォリオと保有銘柄ごとの評価損益になります。
(図2)マイポートフォリオ
(表2)保有銘柄ごとの評価損益
ポートフォリオの過半は幅広く分散投資してリスクを抑制していて、海外インデックス投信と当ブログの提唱する「SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ」で構成しています。
残り40%ほどを個別株で構成しています。
前者の半分でリスクを小さくとり手堅くリターンを得て、後者の半分はリスクを大きくとってリターンを大きく狙いに行く構成にしています。
SPXLリスクコントロール・ポートフォリオの概要は以下でご覧いただけます。
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SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ│SPXL投資の新しいカタチ
ゆう(@yu_kabu_life)です。 「安定してS&P500より大きなリターンを得たい」「SPXLはリターンも凄いけど値動きも激しくて不安」「SPXLのリスクとリターンを調整できれば良いの ...
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所感
米中対立と貿易摩擦の激化
5月は、米中貿易交渉の決裂、対中追加関税の発動、ファーウェイ禁輸措置、対メキシコ貿易摩擦と、次々と波のようにネガティブサプライズが押し寄せてきましたね。
4月までの上昇基調が一転して下落基調へと転じていきました。
(図1)S&P500指数
前回こちらの記事「米中貿易戦争のエスカレートと株式市場の混乱」で米中貿易戦争の核心問題は、「知的財産権の侵害」「資本移動の禁止」「管理変動相場制」の3つだと書きました。
これは単なる貿易交渉の焦点とういうことに留まりません。
この核心問題こそが中国発展の源泉であり、中国共産党の支配力の源でありますので、この核心的利益を失うことは中国共産党の支配体制にとって終わりの始まりを意味すると思います。
ですから、中国共産党はなりふり構わず土壇場になって合意事項を破棄してきたのでしょうね。
すでに貿易戦争からハイテク戦争へと対立軸が変わりつつありますけれど、最初から単なる貿易摩擦ではなかったということが分かりましたね。
単なる貿易問題なら、とっくの昔に交渉成立していたはずです。
トランプ大統領は最初から中国共産党の支配体制を崩しに来ていることは明白ですので、まだまだ米中対立は激化していくとみています。
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それと突然の対メキシコ輸入品への追加関税措置には世界中が度肝を抜かれましたね。
トランプ大統領によると、米国へ迫りくる不法移民の対策をメキシコ政府は怠っている、きちんと対策しなければ毎月税率を引き上げていくということだそうです。
このトランプ大統領の次の一手は、ヒトとモノのトレードオフですから、国境を越えてヒト・モノ・カネの移動を自由にしようとしているグローバリズムを推進する勢力にとっては困った事態でしょうね。
メキシコ政府は関税解消に向けた取り組みに動いているとの報道を受けて株式市場は落ち着きを取り戻しつつあります。
どうも市場は楽観視しているようですけれど、僕にはそう簡単に解決できる問題とは思えませんね。
SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ
また5月からボラティリティが高まってきましたので、SPXLリスクコントロール・ポートフォリオの本領発揮ですね。
このような悪い相場環境でもリバランスによって利益を積み増しながら、上昇相場で飛躍するときを待つことができますから。
当ポートフォリオの運用実績はこちらで記事にしました。
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【16ヵ月目】運用実績公開│秘密のSPXLリスクコントロール・ポートフォリオ
ゆう(@yu_kabu_life)です。 2018年1月24日に「SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ」を運用開始してから16ヵ月が経過しました。 2019年6月1日現在、僕は69,511 ドル ...
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個別株
大分アマゾンが値を消してきました。
特に直近では反トラスト法(独占禁止法)に違反していないか米政府が調査の準備を進めていると報じられて上値が重くなっています。
トランプ大統領にとって自国に還元の薄いグローバル企業は目の敵ですからね。どこまで本気で手を入れてくるのでしょうか。
アマゾンの強みであるプラットフォームに手を入れられるのは困りますので、しばらく様子を見ておきます。
そしてエヌビディアは米中対立がハイテク戦争の様相を呈してくる中で絶賛暴落中です。今年の値上がり分をすべて吐き出してしまいました。
ようやく下げ止まりしてきたところでしょうか。
エヌビディアに関しては業績低下があったとしても外部環境であって、おそらく一時的なものだと思っていますので、あまり深刻には捉えていません。
