ゆう(@yu_kabu_life)です。
2018年1月24日に本格的に米国株投資を始めてから15ヵ月が経過しました。
2019年4月30日現在、僕は米国株式市場に自己資金2,000万円ほどを投じて資産運用していますので、現時点の運用成果をご紹介します。
それでは、以下ご覧ください。
目次
【運用実績】マイポートフォリオ vs S&P500
図1は2018年1月26日を基準としたトータルリターンの騰落率を示したチャートです。
(図1)IVVとマイポートフォリオのトータルリターン比較
比較の前提
- 比較対象にはS&P500種指数に連動するIVVを採用
- マイポートフォリオには修正ディーツ法による時間加重収益率を採用
- 税金・売買手数料・確定損益を含む
2019年4月30日時点のトータルリターンは表1のとおりです。
(表1)各期間ごとのトータルリターン
1ヵ月リターン
1ヵ月リターンでは市場平均をアウトパフォームしました。
マイポートフォリオ+4.8% > IVV+4.0%
年初来リターン
年初来リターンでも市場平均をアウトパフォームしました。
マイポートフォリオ+20.1% > IVV+17.6%
ポートフォリオ組成来リターン(組成日:2018/1/24)
組成来リターンでは市場平均をアンダーパフォームしています。
マイポートフォリオ-1.6% < IVV+3.8%
辛くも1ヵ月リターンと年初来リターンは市場平均を上回ることができていますけれど、組成来リターンに至っては未だに市場平均に劣後しています。
前回も書いたとおり、パフォーマンス悪化原因の過半は個別株テバ・ファーマシューティカル(TEVA)が暴落したためです。
テバが暴落せずに市場平均並みのパフォーマンスだったと仮定した場合は図2のようになっていたはずでした。
(図2)テバが暴落していなかった場合のトータルリターン
テバ暴落がなければ+2.9%だったはずですが、テバだけでトータルリターンを-4.5%も押し下げてしまっています。
悔しいですけれど悪の元凶であるテバは4月に損切りしましたので、気持ちを入れ替えて市場平均を追いかけて行こうと思います。
マイポートフォリオの資産構成比率
図3は2019年4月30日時点のマイポートフォリオです。
(図3)マイポートフォリオ
ポートフォリオの過半は幅広く分散投資してリスクを抑制していて、海外インデックス投信と当ブログの提唱する「SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ」で構成しています。
SPXLリスクコントロール・ポートフォリオの概要は以下でご覧いただけます。
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SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ│SPXL投資の新しいカタチ
ゆう(@yu_kabu_life)です。 「安定してS&P500より大きなリターンを得たい」「SPXLはリターンも凄いけど値動きも激しくて不安」「SPXLのリスクとリターンを調整できれば良いの ...
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残り40%ほどを個別株で構成しています。
前者の半分でリスクを小さくとり手堅くリターンを得て、後者の半分はリスクを大きくとってリターンを大きく狙いに行く構成にしています。
保有銘柄ごとの評価損益
表2は保有銘柄と評価損益の推移になります。
(表2)保有銘柄ごとの評価損益
先述した「IVVとマイポートフォリオのトータルリターン比較」とは違って「評価損益」になりますので、今現在の投資元本に対する評価額の損益率を表しています。
【安定感抜群】SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ
僕は69,511 ドル(約765万円)を当ポートフォリオで運用しています。
4月はS&P500に連動するIVVが+4.0%だったのに対して、当ポートフォリオは+5.9%ということで、4月も市場平均を上回りました。
当ポートフォリオは上昇相場では市場平均をアウトパフォームすることが確実です。
以下の記事でも触れましたけれど、レンジ相場でも市場平均を上回ることが証明されました。
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【15ヵ月目】運用実績公開│秘密のSPXLリスクコントロール・ポートフォリオ
ゆう(@yu_kabu_life)です。 2018年1月24日に「SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ」を運用開始してから15ヵ月が経過しました。 2019年4月30日現在、僕は69,511 ド ...
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そして2018年12月にSPXL-50%を超える大暴落が発生しましたけれど、当ポートフォリオのドローダウンは-27%程度まで半減させる効果を確認できました。
まさに-50%のボトム付近で淡々とSPXLを50万円分買い増しすることもできましたので、この程度の暴落では自分の投資判断がブレないことも確認できました。
この感じだとリーマンショック級の-90%を超える大暴落が訪れても僕は大丈夫そうな気がしますね。
この1年は上がったり暴落したりヨコヨコしたりと、当ポートフォリオの実験に適した相場でした。
資産規模が最小のうちに様々な相場を経験できたことは僥倖ですね。
【絶好調】アマゾン
アマゾンは4月に四半期決算発表を挟みましたけれど、決算内容が好感されて+8.4%と絶好調でしたね。
アマゾンは明らかに利益を出す方向へシフトしてきています。
僕が気になっているのは、アマゾンが本気で利益を出しに行った場合、どの程度の利益がでるのか?ということです。
それが分かれば本来の実力値としてのPERを算出できるのですよね。
現在の70倍前後というPERは仮の姿、本来はもっと低いはずではないかと推測しています。例えば30倍~40倍とか。
ですので、じっくり分析してみようかなと思っているところですね。
【半導体の先行き懸念】エヌビディア
エヌビディアの四半期決算は5月16日ですので、もう少し先です。
先に発表したインテルなどの半導体関連企業の決算内容によって、データセンター向けの先行きが思ったより芳しくなかったことからエヌビディアも急落するなどの影響を被りました。
4月30日時点ではある程度持ち直して、4月+0.7%とトントンのところまできていますね。
データセンターと言えば先日買収したメラノックスも、まさにデータセンターで活躍する企業ですね。
直近ではまだしばらくエヌビディアにとって楽ではない経営環境が続くかもしれませんけれど、もう米中貿易戦争に関連した悪材料は粗方出尽くしているのでしょうから、あまり心配していません。
中国共産党によって血の表現はNGだとか新たなゲーム規制が入っているようですし、ゲーミング事業は期待していません。
それよりメラノックス買収効果によってデータセンター事業の成長を加速させて、ゲーミングに頼らないカタチにセグメントポートフォリオの改革を進めて欲しいですね。
【好調】ビザ
4月も+5.9%と相変わらず安定していますね。
強いて言うならばマスターカードと比較してどうか、ということでしょうか。
僕も当然ながら投資する際にはマスターとビザで比較しました。マスターの方が明らかに成長力が高いですし、利益構造も優れていますよね。
しかし、事業規模ではビザの方が圧倒的です。
ビザには成長力よりも安定性という意味でビザに投資していますので、マスターよりパフォーマンスが劣っていようが気になりませんね。
【失敗】テバ・ファーマシューティカル
マイポートフォリオのトータルリターンを-4.5%も押し下げる元凶となったテバを4月に売却しました。
損失確定して撤退ということですね。
前回も書いた通り、「ウォーレン・バフェットが投資したから」というのがテバへの投資判断になっていましたが、「バフェットはテバへの投資判断に関与していない」と報道されたことで更に暴落しました。
そもそもバフェットの投資判断を確実にキャッチアップできない以上は、テバへの投資判断は最初から間違っていたということになりますので、前提が崩れ去ったわけです。
後付けの理屈でテバへの投資を正当化することもできるかもしれませんが、それであれば一度撤退してから再度テバを分析して購入すべきですし、仕切り直してもわざわざリスクの高いテバに投資するという判断にはならないと思います。
仮にバフェット銘柄を追いかけるのであれば、しっかりバフェットの研究をするべきでした。
しかし、その労力は相当なものでしょうね。
僕には市場平均を高確率で凌駕するSPXLリスクコントロール・ポートフォリオという武器がありますので、そこまで労力かけてバフェット銘柄を研究するメリットが全くありません。
