ゆうです。
「FANGブームは終わった」「まだアマゾンに固執する残念な投資家たち」「アマゾンに投資した哀れな者の末路」
最近、こんな風にアマゾンに投資する個人投資家を嘲笑する声がネット上で多く見受けられます。
アマゾンに投資している個人投資家の皆さんにも、肩身の狭い思いをされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
僕もアマゾンに投資していますので、今回はそんな風潮に対する見解を述べてみます。
アマゾン(AMZN)株価とジェフ・ベゾスCEOのスキャンダル事情
振り返ってみれば、あれは昨年2018年10月25日に発表された米Amazon(AMZN)の2018年度第3四半期決算がキッカケでした。
売上高の対前年成長率が減速したことを受けて、10月25日の1782.17ドルから翌26日には-7.8%安の1642.81ドルと急落したことを皮切りに株価が低迷することになります。
それを受けてノンホルダー(アマゾン株を保有していない人)達は、それ見たことかと口々にアマゾン投資家を非難しました。
特に今年に入ってからはジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)がマッケンジー夫人との離婚を発表すると、ベゾスCEOの保有する株式をマッケンジーが持つことになるということで様々な憶測が飛び交いました。
左:ベゾスCEO、右:マッケンジー夫人
2月7日になると、ベゾスCEOが米タブロイド紙から自身の裸写真などの掲載に関する脅迫を受けていたことを公開しました。
不倫相手のローレン・サンチェスに送った写真にはベゾスCEOの局部が映されていたことから「ベゾスちゃん」の愛称で面白おかしくはやし立てられましたね。
左:ベゾスCEO、右:ローレン・サンチェス
このようなスキャンダラスな状況にあって、アマゾン投資家を嘲笑する論調が多く見受けられています
ベゾスにはティーンエージャーの子供が3人います。おとうさんの「ちん○ん写真が流失!」とかタブロイド紙に書かれたら、もう学校へもいけないでしょうね。今頃、家庭は大荒れのはず。 https://t.co/zj59nQsEES
— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) 2019年2月7日
しかし、アマゾン投資家にとってはスキャンダル問題など二の次ですよね。リターンを得られるかどうかということが一番重要のはずです。
それには具体的なデータを確認していく必要があります。
「アマゾンの売上低迷」は本当?
下表はアマゾンの2015年度第4四半期から前回1月31日に発表された2018年度第4四半期までの業績をまとめた一表です。
確かに、2018年度第2四半期までの売上高は、対前年成長率140%前後で推移していたのが130%、120%と急減しているように見えますね。
ところが、これは前回決算記事でも述べたように、2017年8月に買収したホールフーズの売上高が含まれているため急減しているように見えているだけです。
きちんとデータを見るとホールフーズを除くアマゾン本来の実力値としては、対前年成長率130%前後でしたので10%程度減速したに過ぎません。
依然として2016年度ベースの売上高成長率を誇っているが分かります。
このことから「アマゾン売上低迷」というノンホルダーの嘲笑は、ニュースを見た単なる印象だけで語っている可能性が高いです。
「2018年頃から参戦した投資家はリターン低迷」は本当?
次に、「2018年からアマゾンに投資を始めた投資家はリターンが低迷」という嘲笑もよく見かけますね。
では、こちらも具体的なパフォーマンスで見ていきたいと思います。
下図は、アマゾンの2019年初来パフォーマンスを示したチャートです。
アマゾン(赤)の比較対象に、市場平均としてS&P500指数(黒)、高配当投資家などに人気のタバコ銘柄フィリップモリス(PF)(ローソク)を並べてみました。
なお、描画ソフトの関係上で「S&P500指数は配当再配当なし」「PFは配当再投資あり」となっています。
アマゾンの年初来リターンはS&P500とほぼ同等ですね。対してPFは素晴らしいパフォーマンスです。
下図は、2018年1月からのパフォーマンスを示したチャートです。
2018年1月からのリターンでは、昨年10月頃から続くアマゾン株の軟調な地合いを含めても、圧倒的に優位なパフォーマンスですね。
もうあまり見るまでもなく分かると思いますけれど、一応掲載しておきます。下図は2016年からのパフォーマンスを示すチャートです。
アマゾンが圧倒していますね。
直近数カ月のパフォーマンスを嘲笑する意見は、近視眼的な視点でチャートを見て上がった下がったと騒いでいるだけの可能性が高いです。
これらのことから、アマゾンをまるで理解していない野次馬の意見に振り回されて一喜一憂する必要などないということが言えそうです。
*
今日はタイムリミットが来ましたので、このあたりで記事を終えたいと思います。
続きを読んでみたい方、この記事よかったと思われた方は、ぜひ↓↓の「米国株」ボタンを押してください。
単なるブログ人気ランキングの投票ボタンですので押しても皆さんに不利益はありません。
もし反響があれば「アマゾンは人気化し過ぎ」「割高な株価で買ってもリターンは限定的」といった意見についても検証してみたいと思います。
(追記)5名の方からリクエストを頂きました。応援ボタンありがとうございました。記事を書きましたので以下も併せてご覧ください。
-
アマゾンのバリュエーションは割高?アマゾンは成長戦略を転換するのか
ゆう(@yu_kabu_life)です。 前回投稿の続きです。前回は5名の方からリクエストを頂きました。応援ボタンありがとうございました。 (前回はこちら)アマゾン株投資家は報われない?ジェフ・ベゾス ...
続きを見る
こんな記事も書いてます
弊ブログの提唱する「SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ」は、S&P500指数を上回るハイリターンを期待できます。実際に運用実績も毎月公開していますので、ぜひご覧ください。
-
SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ│SPXL投資の新しいカタチ
ゆう(@yu_kabu_life)です。 「安定してS&P500より大きなリターンを得たい」「SPXLはリターンも凄いけど値動きも激しくて不安」「SPXLのリスクとリターンを調整できれば良いの ...
続きを見る