エヌビディア株価急騰!69億ドルで半導体メラノックスを買収合意

投稿日:2019年3月12日 更新日:

ゆう(@yu_kabu_life)です。

エヌビディアは3月11日、イスラエルと米国に本社を置く半導体メーカーのメラノックス・テクノロジーズを69億ドル(約7668億円)で買収合意しました。

エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は、「データセンターの重要度はかつてないほど高い、この合併で今まで以上のスピードで革新していく」と話しました。

僕も実際にエヌビディア株を保有していますので、今回はいち早くエヌビディアの大型買収についてお伝えします。

メラノックステクノロジーズ(MLNX)とはどのような企業か

今回エヌビディアは1株あたり125ドルでメラノックスの全株を取得して買収することになりました。合意前には半導体競合の米インテルも買収提案していることが報じられており、メラノックスはインテルよりもエヌビディアと共存していく道を選んだ形となりました。

メラノックスの3月8日終値は109.38ドルでしたので14%のプレミアムを上乗せした水準となります。

そんなメラノックとはどんな会社でしょうか?

1999年に創立されたメラノックステクノロジーズ(Mellanox Technologies)は米国NASDAQ(MLNX)に上場していて、米国カリフォルニア州サニーベールとイスラエルのヨクネアムに本社を置く多国籍ファブレス半導体メーカーです。

ファブレス(fabless)とは、製造業でありながら自前で製造施設を持たず、企画・開発した商品を委託先の外部工場で製造する企業をファブレス企業と呼ばれます。

メラノックスというとあまり聞き馴染みがないと思いますが、主戦場はHPC(High-Performance Computing)で、特にInfiniBand(インフィニバンド)と呼ばれる高速インタフェース規格の大手として知られています。

<メラノックス社のHPより>VPIで200Gb/sに対応したConnectX®-6シングル/デュアルポートアダプタ

特に近年は急速に業績を拡大していています。下図はメラノックスの過去10年における業績推移です。(単位は百万ドル)

2018年は10億ドル規模の売上高に成長しています。エヌビディアの次年度売上高のコンセンサス予想は113億ドルですので約11分の1にあたる規模です。データセンター事業の前年度売上高は29億ドルでしたので、約3分の1にあたる規模です。なお、この買収によって世界の半導体売上高ランキングを塗り替えることにはならないと思われます。

さて、メラノックスが急速に業績拡大している背景は、データセンター向けのギガビットイーサネットが牽引となっている模様です。もともとがHPCの分野で突出した技術を保有していたことから高性能のNICを提供しています。加えて、接続ケーブル・スイッチ・管理ツール・保守サービス等々の関連業務に至るまで一気通貫で対応できることから、その分野で唯一無二のサービスを提供するニッチトップと評価されています。

つまり、この買収によって今絶好調となっているエヌビディアのデータセンター事業を更に加速する起爆剤となるシナジー効果が期待されます。

なぜエヌビディア(NVDA)はデータセンター事業に注力するのか、四半期決算を振り返る

なぜ今データセンターを強化するのでしょうか?その選択は正しいのでしょうか?

下図をご覧ください。エヌビディアのセグメント別の業績推移です。

なお、先月2月14日に発表されたエヌビディアの四半期決算を分析していますので、詳細はこちらをご覧ください。

エヌビディア決算発表で株価上昇│【NVDA】NVIDIA2019年度第4四半期決算を読み解く>

米中貿易戦争による中国経済失速の煽りを受けてゲーミング事業が大幅に低迷したことに起因して売上が低下し、昨年2018年10月頃からエヌビディアの株価は暴落していました。

ところが事業別に業績推移を見てみると、データセンター事業が急成長していることが分かります。絶好調といって良く、エヌビディアのセグメントポートフォリオを塗り替えて一大事業に成長しました。

今後のデータセンター事業はどうでしょうか?下図をご覧ください。2019年1月に発表された世界におけるデータセンターの設置数シェアを示したものです。

データセンターの総数は2018年末までに430センターまでに達しました。依然として米国が40%と世界1位であり大きな市場規模を誇ります。加えてデータセンターの設置面積が最も広いのは、アマゾン、マイクロソフト、グーグル、IBM、何れも米国企業です。

今、世界の経済情勢としては、中国経済の失速は鮮明となり、欧州も減速し、米国一人勝ちの様相を呈してきています。データセンター事業はそんな米国が主戦場な訳です。

エヌビディアのジェンスン・フアンCEOが言っていた「データセンターの重要度はかつてないほど高い」というのは、このことです。

エヌビディアを牽引するほどに成長し、この不穏な世界経済においても影響を受けにくく今後も成長が期待されるデータセンター事業を注力するということですね。

単なるスケールを追うのではなく、既にデータセンターになくてはならない存在となっているエヌビディアがニッチトップのメラノックスを取り込むことで「代替がきかない×2」となりデータセンターにおける希少価値が高まる効果を期待できそうです。

市場はエヌビディアのメラノックス買収を歓迎

この大型買収を市場は歓迎しました。下図は3月12日の午前5時16分現在の株価(15分足)です。

下図のとおりエヌビディアは、 前日比+6.97%の161.14ドルと急騰しています。

下図のとおりメラノックスは前日比+7.78%の117.89ドルと急騰しています。

おしまいに

とはいえM&Aの成功率は30%とも言われています。

下図はメラノックスの財務状況です。自己資本比率が高くて良いですね。

下図はエヌビディアのキャッシュフローです。(単位は百万ドル)

フリーキャッシュフローは31億ドルでした。ジェンスン・ファンCEO渾身の一手ということですね。M&Aは一筋縄ではいかないものですが、ぜひファンCEOの経営手腕に期待したいと思います。

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