チンパンジーの約8割が米経済の2021年までにリセッション入りを予想

投稿日:2019年2月27日 更新日:

ゆう(@yu_kabu_life)です。

「リセッションは近いの?遠いの?」「リセッションに備えておいた方が良いの?」←こんな人に参考になる記事です。

それでは、以下ご覧ください。

エコノミストの予想的中率はチンパンジー並み

エコノミストの約8割が米経済は2021年までにリセッション(景気後退)入りすると予想しました。

25日に公表された全米企業エコノミスト協会の半期調査によると、いつ頃リセッション入りするかとの問いに対してエコノミストが回答しました。

2019年2月25日現在、10%が2019年中、42%が2020年中、48%が2021年中かそれ以降(意見なし含む)と回答しました。

これらエコノミスト、つまり経済の専門家たちはこぞって来年2020年までにリセッション入りする可能性が高いと警告を発している訳です。長年経済に携わってきた優秀な専門家たちがこのように述べているのですから、リセッションに備えて準備を始めた方がよいのでしょうか。

その前に、過去にどう言っていたのか確認してみます。

2018年10月時点では、10%は2019年中、56%が2020年中、33%は2021年中かそれ以降だと回答していました。

3分の2にあたる66%の専門家が2020年までにリセッション入りすると言っていました。僅か5ヵ月で66%→52%まで低下しています。このようにエコノミストの予想がコロコロと変わっていくことは、実はいつもの光景です。

これに関して、ペンシルベニア大学の心理学教授フィリップ・テトロックが面白い研究を行っています。彼はエコノミストなどを含む284名の専門家から3万件近くに及ぶ予測データを追跡調査しました。

その結果「平均的な専門家の予測の正確さは、チンパンジーが投げるダーツとだいたい同じくらい」と結論づけました。更にテトロックは調査の結果にこう付け加えました。専門家らは予測が大外れに終わったときでさえも圧倒的に自信過剰だったと。

すなわちニュースでエコノミストが自信満々に語っていても彼らの予測はチンパンジー並みだということを踏まえておく必要があります。少なくとも不幸な未来予測に怯える必要もなければ、楽観的な未来に安心することもできませんし、エコノミストの予想に基づいて行動することは全く得策ではありません。


エコノミスト予想は何の役にも立たないのか

エコノミストの予想は「チンパンジーがダーツやってる」程度と思って問題ないことは分かりました。ただ予想の的中率がおそまつであることは確かだったとしても、まるで何の意味もないかというとそうでもありません。

一つには、彼らの心理状態を示していることが挙げられます。つまり、近くリセッションの到来を恐れているのか、それともしばらくは大丈夫だと楽観視しているかといったことです。エコノミストの予想は市場のセンチメントとして捉えることが可能です。

例えば今なら約半数が来年中のリセッション入りを警戒しているという状況です。何か少しの出来事に過敏な反応を示しやすいですし、良い材料があっても上値が重くなりがちです。実際に2018年末にはパウエルFRB議長解任ショックによって、後世の記憶に残ると評されるほどの急落・急騰も演じました。

また、企業の業績に関するエコノミスト予想に関しては軽視することができません。米国株式市場では企業の決算内容を評価するときに、エコノミスト予想に対してどのような結果だったかということが重要視されるからです。これはエコノミスト予想に基づいた将来の企業価値が株価に織り込まれているためです。

リセッション先行指標としての長短金利差

下図をご覧ください。米国債の長短金利差(10年-2年)、政策金利、リセッションの関係性を示しています。

<出所>みずほ総合研究所:年内に米国長短金利差逆転と「5回のジンクス」

一般的にリセッション入りの先行指標として、長短金利差の逆イールド化がシグナルとして用いられます。過去5回のリセッションでは、その少し前に逆イールド化が発生していたことが分かっています。なぜリセッション入りの前に逆イールド化が発現するのかということについては諸説ありますが詳しくは分かっていません。しかしながら、少なくともエコノミスト達の当てずっぽうな予測よりも、こちらの長短金利差の動向を注視した方が良いです。

では、下図をご覧ください。

2008年のリーマンショック前に逆イールドが発現した2005年12月27日と、2019年2月22日現在のイールドカーブを作成しています。

これを見ると現在のイールドカーブが如何にフラット化しているか分かると思います。とはいえ、リセッション先行指標である長短金利差(10年-2年)は+0.17ありますので、まだリセッションは先であると考えられます。過去の経験則から、仮に逆イールド化したとしても、リセッション入りするまでしばらく期間があったことから、まだ慌てふためく段階ではないと言えます。

逆イールドカーブ発生時の適切な投資行動

過去170年に渡るリセッションの歴史を振り返りながら、S&P500指数と長短金利差の具体的なデータとともに個人投資家がとるべき最適な投資行動を考察しています。ぜひ以下の記事もご覧ください。

【170年の歴史】リセッションとS&P500と逆イールド→適切な投資行動を考える

ゆう(@yu_kabu_life)です。 「景気後退期は近いの?」「リセッションで株価は暴落するの?」「リセッションの最適な投資行動を知りたい」「逆イールドカーブって何?」「米国債3ヵ月物の逆イールド ...

続きを見る

逆イールドカーブに関しては以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。


超予測力―ー不確実な時代の先を読む10カ条 フィリップ・E・テトロック (著)

こんな記事も書いてます

弊ブログの提唱する「SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ」は、S&P500指数を上回るハイリターンを期待できます。実際に運用実績も毎月公開していますので、ぜひご覧ください。

SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ│SPXL投資の新しいカタチ

ゆう(@yu_kabu_life)です。 「安定してS&P500より大きなリターンを得たい」「SPXLはリターンも凄いけど値動きも激しくて不安」「SPXLのリスクとリターンを調整できれば良いの ...

続きを見る

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
↑ぜひ応援ポチお願いします

↑Twitterで更新情報お届けします
リンクフリー
↑当ブログはリンクフリーです

-21.リセッション(景気後退)

Copyright© ゆう×米国株投資×ライフプラン , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.