金融リテラシーの低さを棚上げして米国株投資ブログを批判する残念な人たち

投稿日:2019年2月23日 更新日:

ゆう(@yu_kabu_life)です。

「株投資ブログなんてカモネギ狙ってるんでしょ?」「本当に儲かるなら他人に教えるはずがない」「人に勧めるなら自分でやって儲ければ良いじゃん」←こんな人に参考になる記事です。

先日たぱぞうさんの株投資ブログで、まだまだ世間からは株投資ブログに対する偏見の視線があることが紹介されていました。

当ブログでも資産形成に役立つ投資情報を日々発信していますので、今回は株投資ブログに対する疑問について、きっちりお答えしていきたいと思います。

それでは、以下ご覧ください。

株投資ブログへの疑問①「人に勧めるなら自分でやって儲ければ良いのでは?」

まず「人に勧めるほど儲かるなら自分でやって儲ければ良いじゃないか」という指摘ですね。僕も全くその通りだと思います。

これは「コンサルタントに依頼しても絵に描いた餅に終わる」ことと似ています。コンサルタントは頭が良くて口も達者なので、もっともらしい理屈で周囲を納得させてしまうのですが、いざ実際にやってみると結果が出ないということはよくある話です。なぜならコンサルタントは提案して報酬を貰うことが仕事であって、結果にコミットしている訳ではないからです。本当にうまく行くならコンサルタント自身が事業をすれば良いのですが、事業をやらないのはそういうことです。

それと同様に、例えば株投資サイトで「○○すれば億万長者になれる」「○○も知らない情弱な人たち」などと声高に読者を煽ってアクセス数を集めるのであれば、まずサイト主自身がその方法を全力で実践していてしかるべきです。でもよく見ると言っているだけで何も実践していない、もしくは実績を提示していないですね。それをしないのは、人の目を引き続けることが目的であって、見た人の役に立つかどうかなど二の次だからです。

本当に資産形成に役立つというならば自分で実践していてしかるべきですし、その実績を公表しなければ信用に値しません。これは僕が当ブログを立ち上げる前から読者として感じていたことでもあります。

さて、僕は実際に自己資金2,200万円を米国株市場に投じて資産運用しています。その運用実績も包み隠さず公開しています。

直近の運用実績はこちらです。

【12ヵ月目】運用実績公開│リターン・ポートフォリオ・保有銘柄

ほとんど最悪と言っていいタイミングで米国株投資を開始していますので、まだ輝かしい実績は出せていませんけれど、そんな厳しい環境から始めた個人投資家が資産形成していく様を提示していくことは、当ブログの存在意義の一つかなと思っています。

株投資ブログへの疑問②「本当に儲かるなら他人に教えるはずがないよね?」

では「本当に儲かるうまい話なら、他人に教えないで自分で儲けるはず」という指摘です。

これはそもそも論点が違います。今すべきことは情報発信側の腹の内を探ろうとするゲスの勘ぐりではなく、人生100年時代を生き抜くために将来に備えて資産を築くことのはずです。そのためには「それは資産形成にとって有益な情報か?」ということに焦点をおいて考えるべきです。

今の情報化社会は玉石混交の情報に溢れ返っています。読者の利益になることもあれば、読者を食い物にする情報もあるのは当り前のことです。

例えば、今でいえばPayPayなんて皆こぞってインストールして使っています。PayPayのことを記事で初めて知った読者は「100億円還元?怪しいな」→「どこがやってるのかな?」→「ソフトバンクとヤフーか」→「なら安心できそうだ、やってみよう」といった具合に、日常的に情報を選別しているはずです。この時に、PayPayのメリットを発信するサイト側に「何かやましい魂胆があるのではないか?」などといった詮索はしません。

それがいざ金融情報となると、日本人は頭から否定してかかる習性があります。その要因には、日本人は勤労を美徳とする文化を持っていることが挙げられます。働くことを通じて魂を磨く伝統的な考え方は世界に誇れる日本人の人生観でもあります。この価値観を否定はしません。

他方もう一つ大きな原因として、日本株式市場が値動きの荒いプロ向きの市場であることとも無関係ではありません。いわゆる仕手と言われる相場操作に代表されるような買い煽りや売り煽りが想起されるからです。「買い煽りして値上がりしたところを上手く儲ける算段でしょ?」という疑いですね。一日の出来高が少ない中小企業の株であれば可能性としてあり得ます。

しかし、例えば当ブログでよく紹介しているSPXLは、純資産10億ドル(約1,100億円)のETFです。僕や皆さんのような個人投資家の数十万円や数百万円など塵のごときものです。株投資ブログを見て誰かが買おうが売ろうが情報発信側には何の損得もありません。

はてな

少し考えれば有益な投資情報だと分かることでも、なぜ頭から否定する思考になってしまうのでしょうか?

では、もう少し深堀してみます。

株投資ブログへの疑問③「株投資ブログなんてカモネギ狙ってるんでしょ?」

「株投資ブログなんて上手い儲け話でカモを釣っておいて、何か魂胆あるのではないか」という指摘ですね。

もはや自分で考えようとせず偏見からくる思い込みで否定している状態です。

結論を申し上げますと、このような考えに代表される偏見を持っている人は、金融リテラシーが低いだけです。

下図をご覧ください。2016年に日本で初めて大規模な金融リテラシーの調査が行われました。

<出所:金融広報中央委員会発表資料「金融リテラシー調査25,000人データによる行動経済学分析」>

調査は18~79歳の25,000人を対象に行われました。全体の正答率は55.6%でしたが、資産形成が必要な若年層の世代はもっと低く18-29歳で42.9%です。これはアメリカと比較して10%程度低く、その他のドイツやイギリスよりも7~9%も低い結果となっています。これは日本の金融教育が立ち遅れていることを示しています。

続いて下図をご覧ください。

「金融教育経験者」と「投資あり」の層が正答率65%以上と高かったことに対して、「投資なし」の層は正答率47%以下と低くなっています。投資経験のない人ほど金融知識がないので、金融情報に対して批判的になりがちです。

メモ

最近、こんな身近な例がありました。会社の職場で、若い女性社員が先輩社員(30代後半男性)に「株式投資をしたけれど損してしまった」という話題を振ったのです。ところが、先輩社員は「株なんてやるものじゃない」と返し、いかに株投資が危険かということを説きました。それを聞いていた女性社員は納得して「もう株式投資はやりません」と言っていました。僕は横で黙って聞いていましたけれど、本当は知っているのです。その先輩社員は給料こそ良いものの、散財癖が酷くてほとんど貯金がないことを。お金の稼ぎ方を知っていても資産の築き方は知らないということが、日本では多く見られる光景です。

さて、こうして統計数値だけをみると、それほど悪くないと思うかもしれません。しかし、実際の設問を見てみると難易度が低く設定されていました。下図をご覧ください。

これは金融リテラシーのある人から見れば基礎的な設問ですが、「投資しない」と答えた人が約8割に上るという驚愕の結果になっています。

この設問にある投資情報を見ると、「期待収益率+5%の見込める投資」であることを示しています。これは「期待収益率=2万円×0.5+(-1万円)×0.5=0.5万円」という考え方で求められることから、計算式そのものは至って簡単です。つまり計算が難しいから分からないのではなく、そもそも金融全般に対する知見が乏しいから答えられないだけだと考えられます。

では話を戻します。これらのことから「株投資ブログなんてカモネギ」という発言は、「その投資情報の良し悪しを判断する金融リテラシーを持っていません」と自ら吐露していることと同義だということです。

しかし、ある意味仕方のないことでもあります。なぜなら、親から金融教育を受けられたのは金持ちに生まれた極僅かの人に限られますし、庶民は親を見ても右を見ても左をみても金融リテラシーが低いのですから。日本はGDP世界第三位の経済超大国であるにも関わらず「金融リテラシー後進国」というのが実情です。

情報発信側の動機を勘ぐっても自分の資産形成はできません。そんなことよりも、玉石混交が溢れかえる金融情報から有益な情報を選別して自身の知識に取り入れることのできる金融リテラシーを身に着けることの方が急務です。

かくいう僕も金融教育を受けずに育ってきました。しかし、幸いにも情報社会が発展したおかげで、変な先入観に縛られず自分の頭で考えて正しい解を掴むことのできる人は金融リテラシーを手に入れることが出来る、ある意味とても幸運な時代です。ぜひ一緒に勉強していきましょう。

最低限に身につけるべき金融リテラシー(マネーリテラシー)とは

では、金融リテラシーと一口に言っても具体的にどのようなことがあるのでしょうか?

金融庁が定義する「最低限に身につけるべき金融リテラシー」というものがあります。下表をご覧ください。

分野項目
①家計管理1)適切な収支管理
②生活設計2)ライフプランの明確化及びライフプランを踏まえた資金の確保の必要性の理解
③金融知識及び金融経済事情の理解と適切な金融商品の利用選択3)契約にかかる基本的な姿勢の習慣化
4)情報の入手先や契約の相手方である業者が信頼できる者であるかどうかの確認の習慣化
5)インターネット取引は利便性が高い一方、対面取引の場合とは異なる注意点があることの理解
6)金融経済教育において基礎となる重要な事項(金利(単利、複利)、インフレ、デフレ、為替、リスク・リターン等)や金融経済情勢に応じた金融商品の利用選択についての理解
7)取引の実質的なコスト(価格)について把握することの重要性の理解
8)自分にとって保険でカバーすべき事象(死亡・疾病・火災等)が何かの理解
9)カバーすべき事象発現時の経済的保障の必要額の理解
10)住宅ローンを組む際の留意点の理解
11)無計画・無謀なカードローン等やクレジットカードの利用を行わないことの習慣化
12)人によってリスク許容度は異なるが、仮により高いリターンを得ようとする場合には、より高いリスクを伴うことの理解
13)資産形成における分散(運用資産の分散・投資時期の分散)の効果の理解
14)資産形成における長期運用の効果の理解
④外部の知見の適切な活用15)金融商品を利用するにあたり、外部の知見を適切に活用する必要性の理解

先述した金融リテラシー調査のうち、特に海外に比べて日本人の得点が低かったのは「②生活設計」と「③金融知識及び金融経済事情の理解と適切な金融商品の利用選択」にかかる項目でした。

きちんとライフプランを考えて金融資産を築こうと努力している日本人は少数派です。これらの15項目を見て自信がないと感じる部分があれば、その分野の金融情報にアンテナを強くされると良いと思います。

当ブログでは、基礎的な金融リテラシーを身に着けるために役立つ情報や、ある程度金融リテラシーの高い方に向けた情報も発信していますので、いくつか抜粋しておきます。ぜひご覧ください。

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