amazon決算発表で株価急落│【AMZN】アマゾン2018年度第4四半期決算を読み解く

投稿日:2019年2月2日 更新日:

ゆうです。

アマゾン(AMZN)が2018年度第4四半期(12月期)の決算を発表しました。日本時間2月1日の午前中です。

決算内容は悪かったです。1月31日の株価は前日比+2.89%高(1,718.73ドル)で取引終了していましたが、同日大引け後の時間外取引では-4.36%安(1,643.75ドル)と急落しました。

僕は実際に25株、43,609ドル(約480万円)ほど保有しています。そんな僕からアマゾンの決算内容についてお伝えします。

それでは、以下ご覧ください。

【AMZN】アマゾンの基本情報

  • 決算発表日:2019年1月31日
  • 決算期:2018年度 第4四半期
  • 企業名:アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)
  • ティッカーシンボル:AMZN
  • 創業:1994年
  • 従業員:<17.12>566,000名
  • 企業概要:2019年1月時点、時価総額8,400億ドルの世界一大企業。世界最大手のネット小売、幅広い品揃え・即日配達・会員無料配達。クラウドサービスAWSは主な収益減に成長。AIアレクサを展開。無人店舗アマゾンゴーで実店舗に進出開始。2017年8月に食品ホールフーズ買収(通期売上高160億ドル規模)。2018年6月にはネット薬局のピルパック買収(通期売上高1億ドル規模)。

アマゾン4Q決算:売上高○ EPS○ ガイダンス×

下表をご覧ください。2018年度4Q決算のアナリスト予想と結果をまとめたものです。

  • 売上高

2018年度4Qの結果は、予想718.7億ドルに対して、723.83億ドルでした。

2018年度通期の結果は、予想2323.7億ドルに対して、2328.87億ドルでした。

2019年度1Qガイダンスは、予想609.6億ドルに対して、560~600億ドルが提示されました。

  • EPS

2018年度4Qの結果は、予想5.67ドルに対して、6.04ドルでした。

年末商戦が好調だったことから4Qの実績はクリアしましたけれど、1Qの売上見込みが想定よりも下回ってきたことで、前回3Q決算に続いて今回4Qも「決算失敗」となりました。

アマゾン4Q決算:前期比○ 前年同期比○

売上高の前年同期成長率が鈍化してきたことが明確になったという報道が多く見受けられ、市場の懸念を誘っています。

売上高の前年同期比が成長鈍化しているとの評価は本当か?

下表は売上高とEPSの前期比・前年同期比をまとめたものです。

  • 売上高

2018年度4Qの前期比は、前期565.76億ドルに対して、723.83億ドルでした。

2018年度4Qの前年同期比は、前年同期604.53億ドルに対して、723.83億ドルでした。

  • EPS

2018年度4Qの前期比は、前期5.75ドルに対して、6.04ドルでした。

2018年度4Qの前年同期比は、前年同期3.76ドルに対して、6.04ドルでした。

下図は売上高の前年同期比をグラフ化したものです。

確かに上図を見る限りでは、140%あたりから大きく低下してきているように見えます。

果たして本当にそうでしょうか?

アマゾンは2017年8月にホールフーズを買収しています。ホールフーズの売上規模は2017年時点で通期160億ドル規模です。

ざっくりと4分割したとして4半期ごとに40億ドル規模の売上高が含まれているはずですので、2017年3Q~2018年2Qの前年比はホールフーズの売上分だけ良く見えているということです。

アマゾン本来の売上高の成長率推移を推し量るためには、ホールフーズの売上高を除外する必要があります。

下表をご覧ください。ホールフーズを除外しました。2017年3Qは1ヵ月分が計上されているため10億ドル、以降は40億ドルづつ控除しています。

このようにしてみると、2018年はそれほど成長率は鈍化していないことが分かります。2016年と同程度の120%前後で推移していますので、十分な成長率だと思います。

一方で、2019年1Qのガイダンスで提示された売上高の中央値580億ドルという数値は、2019年はホールフーズ分を控除しても約115%の成長率になりますので、もう少し成長鈍化が見込まれるということになります。

アマゾン4Q決算:決算を受けて株価下落△

下図をご覧ください。アマゾンの直近株価推移を示したチャートです。

1月31日決算発表後、大引け後の時間外取引では-4.36%安(1,643.75ドル)と急落しました。この記事を書いている2月2日の朝方も-5%安前後で推移しています。さて、今後の株価はどのように推移するでしょうか。

下図は昨年10月の3Q決算から現在までの期間を、SP500指数とパフォーマンスを比較したチャートです。

10月の3Q決算失敗が投資家の落胆を誘い軟調な展開となっていましたが、年末から上昇に転じ始め、年が明けてからは米国経済の堅調さが再認識されつつあり、FRBのハト派的な金融政策も相まって株価が上昇していました。

今回の決算では、次期1Qの業績を楽観視できないことが分かり調整が入っていますけれど、そこまで悪い決算ではありませんので底値を試す展開までは行かず、一旦調整が済めば次の材料待ちになるのではないかと考えています。

アマゾン4Q決算:事業別、AWS堅調○、北米微減△、海外減退×

アマゾンの事業別内訳

2017年度通期と2018年度4Qの地域別内訳の推移を確認してみます。

アマゾンの主戦場が北米である状況は引き続き変わりません。大きな収益柱のAWSも0.5%拡大していますので好感できます。

アマゾンの事業別成長率

下図はホールフーズを含む成長率です。

次にホールフーズを除く成長率を確認してみます。

ホールフーズを控除した成長率では、北米の成長率減退は限定的と言えそうです。

それよりも海外の売上が半減と急速に成長が鈍化しています。この主な要因はインドで規制上の問題に直面していることと、欧州でインターネット通販売上高が減速していることが背景だとみられています。

AWSの成長率は引き続き45%と高い成長率を誇っています。マイクロソフトを始め競合もシェアを伸ばしてきていますけれど、この高成長であればまだクラウドシェア世界トップの座はしばらく安心できそうです。

アマゾンの事業別営業利益

営業利益を確認してみます。

北米とAWSの営業利益は順調に成長していますので好感できます。

アマゾンは従業員の最低賃金を上げることを発表していましたので、利益を圧迫するのではないかと懸念されていましたけれど、取り越し苦労だったようです。

一方で、海外の赤字が前年同期よりも改善はしているものの黒字化できていないことが気がかりです。

アマゾン4Q決算:地域別売上高、4か国で90%以上、中国失速の影響軽微

アマゾンの地域別内訳の業績を確認します。2017年のデータになります。

主戦場が米国内です。他企業の決算からも米国経済の堅調さが伝わってきていますので、直近では米国が問題になることはなさそうです。

イギリス、ドイツに関しては経済成長の鈍化が懸念されます。

今、株式市場の重しとなっている米中貿易戦争に伴う中国経済悪化については、中国ネット通販におけるアマゾンのシェアは2%以下のため影響軽微と思われます。

この先、更に中国経済が悪化していく事態になれば、中国の影響を受けやすい他業態よりも相対的に力強さを増してくるはずです。

各国のEC化率

下図をご覧ください。2016年のデータになりますけれど、各国のEC化率と成長率を示したグラフです。

既にアマゾン・ゴーを始めとして、アマゾンは実店舗にも食指を伸ばし始めていますけれど、まだまだ米国内のEC市場でも十分に成長余地があります。

しかし、対アマゾン包囲網が増えつつある状況です。例えばウォルマートとマイクロソフトが手を組むなどの業務提携が増えていますので、これまでのようにアマゾンが一方的に蹂躙し尽くす展開ではなくなってきています。

【過去10年】設備投資、営業キャッシュフロー、マージン

下図は2008年度~2017年度の売上高・営業キャッシュフロー・純利益を示しています。営業キャッシュフローとは、売上高 から原材料費などのコストを差し引いた「現金収支」のことです。

上図からも、稼いだキャッシュを次々に投資へ費やしていることが伺えます。アマゾンお得意の戦法です。

今後の投資判断

以下の理由から、アマゾンに対する投資判断は「オーバーウェイト」と考えます。僕は引き続き主力株としてホールドします。

  • 米国経済は堅調、アマゾンの成長鈍化は限定的、株価が半値になったりするような自体はない
  • むしろ中国に依存しないため、今の局面では相対的に強い
  • これまでのような一方的な蹂躙ゲームではなくなるにしても、強い巨人であることには変わらない

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