APPLE決算発表で株価急騰│【AAPL】アップル2019年度第1四半期決算を読み解く

投稿日:2019年1月31日 更新日:

ゆうです。

1月29日大引け後、アップル(AAPL)が2019年度第1四半期(12月期)の決算を発表しました。

決算内容は良かったです。1月29日の時間外取引で株価は一時+5%高と急騰しました。市場が恐れていたほど業績悪化は見られなかったことで先行き懸念が後退したためです。

アップルのクックCEOは「売上高見通しに届かず期待外れではあったが、我々は長期的な視点で経営している。今回の決算発表は当社の底力が深く幅広いことを示している」と述べました。

それでは、以下ご覧ください。

アップル(AAPL)の基本情報

アップルの基本情報と決算内容は以下のとおりです。

  • 決算発表日:2019年1月29日
  • 決算期:2019年度 第1四半期
  • 企業名:アップル(Apple Inc.)
  • ティッカーシンボル:AAPL
  • 創業:1977年
  • 従業員:<17.9>123,000名
  • 企業概要:ウォーレン・バフェット銘柄の一つ。スティーブ・ジョブズにより起業し、独自の商品開発力に強みあり。PCのMAC、携帯電話のiPhone、タブレットのiPad、音楽ソフトのiTunes、決済システムのアップルペイ。ジョブズ死後もアップルファンは多く、経営良好。

アップル1Q決算:売上高○ EPS○ ガイダンス○

下表をご覧ください。2019年度1Q決算のアナリスト予想と結果をまとめたものです。

  • 売上高

2019年度1Qの結果は、予想840億ドルに対して、843.1億ドルでした。

2019年度2Qガイダンスの結果は、予想589.9億ドルに対して、550~590億ドルでした。アナリスト予想を何とか上回る数値ではありましたけれど、予想内に収まったことが好感されました。

  • EPS

2019年度1Qの結果は、予想4.17ドルに対して、4.18ドルでした。

重要な上記指標をクリアしてきたことで2019年1Qの決算は「成功」として評価できます。

アップル1Q決算:決算の前期比・前年同期比はまちまち△

下表をご覧ください。売上高とEPSの前期比・前年同期比をまとめたものです。

  • 売上高

2019年度1Qの前期比は、前期629億ドルに対して、843.1億ドルでした。

2019年度1Qの前年同期比は、前年同期882.93億ドルに対して、843.1億ドルでした。

  • EPS

2019年度1Qの前期比は、前期2.92ドルに対して、4.18ドルでした。

2019年度1Qの前年同期比は、前年同期3.89ドルに対して、4.18ドルでした。

売上高が前年同期比を割っていますけれど、今月初めにアップルより中国エリアの業績悪化が予告されていましたので、既に前年割れは十分予期できていたことであり、むしろ思ったほどのインパクトではなかったという印象です。

アップル1Q決算:株価、1Q決算を受けて株価急騰○

下図をご覧ください。アップルの直近株価推移を示したチャートです。

10月につけた直近高値からすると-38.7%と暴落していましたけれど、いったん1月初旬を底にして反発しています。

今回の1Q決算を受けて、1月29日の時間外取引で株価は一時5%高と急騰しました。目先は株価が下げ止まるかが注目されます。

アップル1Q決算:製品別売上、iPhone頼りから脱却の糸口が見える○

アップルの製品別内訳の業績を確認していきます。

アップルの製品別内訳

2018年度通期と2019年度1Qの製品別内訳の推移を確認してみます。下図をご覧ください。

依然としてiPhoneの売上高が6割以上を占めるビジネスモデルとなっており、いわゆる「iPhone頼み」の状態です。ところが、若干ではありますけれど0.9%ほどiPhone以外のシェア増加が先行きに光明を感じさせるものになっています。

アップルの製品別成長率

2018年度通期と2019年度1Qの製品別成長率の推移を確認してみます。下図をご覧ください。

2018年度通期と比べて、サービスの成長率が更に加速していることが分かります。アップルは今回の決算で初めてサービス部門の粗利益率も開示し、63%だったことを明らかにしました。「サービス事業の成長」と「非常の高い収益率」が相まって、市場はアップルの先行き見通しを好感したということでしょう。

また、iPadとMACの成長率も伸びています。少しづつではありますけれど、iPhone一極体制からの脱却の糸口が見えてきているようです。

具体的な数値データは以下のとおりです。

ただしながら、今回の決算から販売台数が開示されなくなったことで、iPhoneの需要がどのエリアでどの程度低迷しているのか見えないところに不安が残ります。

これまでの販売台数データは下図のとおりです。

アップル1Q決算:地域別売上高、中国エリアの失速は想定内だが、他エリアも悪い×

アップルの地域別内訳の業績を確認していきます。

アップルの地域別内訳(売上高)

2018年度通期と2019年度1Qの地域別内訳の推移を確認してみます。下図をご覧ください。

想定どおり中国の占める割合が低下していることが分かります。米国・欧州の割合が上昇している一方で、日本の割合は変化していません。

アップルの地域別成長率(売上高)

2018年度通期と2019年度1Qの地域別成長率の推移を確認してみます。下図をご覧ください。

中国エリアの業績悪化は想定内でした。付け加えるならば、米中貿易摩擦が解消していない現状を踏まえると、もう一段の対中国業績悪化は覚悟した方が良いです。

一方で、他エリアの成長率も大幅に低下していることが非常に気になります。

他エリアの成長鈍化に関する指摘を報道は見受けられませんが、個人的にはアップル側の「中国経済低迷による業績悪化」という説明の裏に「iPhoneの支持が全世界的に急速に失われているのではないか?」という疑念を強くするデータとなりました。今後も注視が必要と判断します。

【過去10年】純利益・営業キャッシュフロー・売上高は良好○

下図は2009年度~2018年度の売上高・営業キャッシュフロー・純利益を示しています。営業キャッシュフローとは、売上高 から原材料費などのコストを差し引いた「現金収支」のことです。

売上高、営業キャッシュフロー、純利益ともに上昇傾向であり素晴らしい安定性・成長性です。さすが世界1・2を争う企業というところです。

下図をご覧ください。営業キャッシュフロー・マージンとは、売上高÷営業キャッシュフローの式で求められ、要するにどれだけ儲かっているかを示しています。

非常に高水準の営業キャッシュフロー・マージンです。非常に儲かっていることが一目瞭然です。

今後の予想株価と投資判断

今後の予想株価

下図をご覧ください。過去10年間の財務状況から今後10年間の予想株価を算出したものです。

平均値をベースに、その時々の状況に応じて上限値〜下限値の範囲内を上下しながら、将来価値に向かって株価は上がっていくことが見込まれます。

アップルのワイドモートが崩れることがなければ、上図のように株価成長していくことが予想されます。

予想株価は、世界一の投資家ウォーレン・バフェットの算出方法に基づいています。算出方法は以下の書籍をどうぞ。

>>「バフェットの銘柄選択術」メアリー・バフェット、デビッドクラーク著

投資判断

以下の理由から、アップルに対する投資判断は「ニュートラル」と考えます。僅かながら株式を保有していますので、引き続きホールドして様子を見ます。

  • 米中貿易摩擦によって、もう一段の中国エリア業績悪化は覚悟しなければならない
  • しかし、中国エリアの業績低迷は米中貿易摩擦という外部要因であること
  • 何れ遠くない将来に米中貿易摩擦の解消に伴って中国エリアの業績は回復していくであろうこと
  • 対中業績不振もさることながら、iPhoneの全世界的な支持率低迷の兆候が僅かに伺えることが不安材料
  • iPhone以外の売上が成長していることは確認できるものの、まだ小さいこと

おしまいに

当記事の内容は僕個人の分析によるものであり、データの正確性・分析結果・将来予測などを保証するものではありません。あくまで投資は自己の判断と責任において行っていただくようお願いいたします。

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